Comedy 『箱男』~小説から映画へ・現代における箱男とは~ 今、話題となっている邦画がある。タイトルは『箱男』。文字通り、段ボール箱の中で生活する男の話だ。中で、と言ってもホームレスのように、家のように特定箇所に定住し、その中で住みつくわけではない。そうではなくこの物語に登場する箱男たちは、まず自身... 2024.10.01 ComedyCultureTrend未分類
Culture 高畑勲と映画音楽~ボレロとサンバが織り成す「異化」効果~ 高畑勲といえば、ジブリにおいて宮崎駿と双璧をなす映画監督である。売り上げこそ宮崎駿には劣るが、その映画表現における奇抜さ、斬新さは、日本映画史に残ると言っても過言ではない。特に私が、彼の演出手法において注目すべきは、「音楽」であると考える。... 2024.08.28 Culture
Comedy 森達也~タブーこそ我が主戦場/【壁と卵】の映像作家/卵が壁になる瞬間~ 何の変哲もない住宅地。とある施設の周りを、ぐるりと取り囲む大人たち。恰好から察するに、いたって普通の、近隣住民の人々のようだ。そんな彼らが一枚岩となって、その施設の周りを、堅固な壁の如くに立ち並んでいる。彼らを扇動するのは、好奇心でも、野次... 2024.06.28 ComedyCultureHistoryTrend
Comedy コメディ映画の大家・森田芳光~写生文的な、余りに写生文的な映画たち~ とある映画の話をしたい。主人公は、鉄道を愛する青年、小町と小玉(新幹線の名前が由来となっている)。双方ともに、休日はもっぱら鉄道に乗って観光を楽しむ、気弱だが優しく、恋愛には奥手の、典型的なオタク気質の若者である。その二人が鉄道を通じて出会... 2024.06.17 ComedyCultureExperienceHistoryTrend
Comedy 黒田硫黄~知られざる漫画技法の匠~ これまで私は「好きな漫画家」として、手塚治虫、つげ義春の二名をブログで紹介してきたが、今回紹介する黒田硫黄も、両者に引けを取らない漫画家である。かなりマニアックな作家ではあるが、経歴を見てみると、ある作品はあの宮崎駿が絶賛し、ジブリでアニメ... 2024.03.12 ComedyCultureTrend
Culture 『竹取物語』と『アフター・ヤン』・比較文化論 平安時代前期に成立した、日本最古の物語『竹取物語』と、2021年にアメリカ合衆国で製作されたSF映画『アフター・ヤン』。 これまで、私の知る限り、古今東西を大きく隔てたこの二作を紐づけた人間は、おそらく誰一人としていない。数年前劇場で『アフ... 2024.02.27 CultureExperienceHistory
Culture 鈴木清順~アニメにヤクザにシュールレアリスム!?極彩色でLA LA LANDにも影響を与えた、奇妙な映画仙人~ 2016年に公開された『LA LA LAND』は、第89回アカデミー賞では史上最多14ノミネート(13部門)を受け、監督賞を始め6部門を受賞したメガヒット作品である。胸躍るミュージック、ビターな大人のロマンス、そして煌びやかな色彩。その完璧... 2024.01.16 CultureHistory