夏目漱石

Comedy

コメディ映画の大家・森田芳光~写生文的な、余りに写生文的な映画たち~

とある映画の話をしたい。主人公は、鉄道を愛する青年、小町と小玉(新幹線の名前が由来となっている)。双方ともに、休日はもっぱら鉄道に乗って観光を楽しむ、気弱だが優しく、恋愛には奥手の、典型的なオタク気質の若者である。その二人が鉄道を通じて出会...
Culture

漱石山房記念館~『門』が生まれた終焉の地~

早稲田駅を降りて、閑静な住宅街を抜け、なだらかな坂道を下っていくと、左手に、大きな近代的な建物が見えてくる。一部がガラス張りとなっており、内部に昔の日本家屋が再現されているのが外から伺える。 これは、日本文学の巨匠、夏目漱石が晩年を過ごした...
未分類

足尾銅山の歴史的意義~観光名所として、公害の歴史として、メタファーとして、そして未来への可能性として~

以前、東北横断の一人旅を試みた際に、足尾銅山にふらりと立ち寄ったことがある。400年の歴史を誇り、かつて「日本一の鉱都」と呼ばれ大いに栄えた、坑内観光施設である。閉山後に坑内の一部が開放されており、全長約460メートルの薄暗い坑道を、トロッ...
Comedy

夏目漱石~アイデンティティを求め言文一致運動に立ち向かった、稀代の小説家~

彼の文学の求心力の正体は、いったい何なのだろうか。私は、それはもしかしたら、言文一致運動の渦中にあったのではないかと考えている。今回のブログでは、主にその正体を探る内容にしたい。